【PRIMERGYデータ復旧】故障事例や復元時の注意点を解説

FUJITSU製のサーバーであるPRIMERGYは、様々な企業で幅広く利用されています。
FUJITSU製PRIMERGYサーバーが電源が入らない、起動しない、ビープ音が鳴っている、ランプが点滅しているなど、障害の状況によって必要な対処が変わります。
大切なデータを安全に取り出すためにも、適切な対処法を知りましょう。
目次
目次
1.PRIMERGYの故障事例と原因
FUJITSU製PRIMERGYサーバーの故障事例のなかで、当社に多くご相談いただくものをご紹介いたします。
いずれの障害の場合もそれ以上障害を悪化させないようにすぐに使用を中止してください。
アクセスできない
PRIMERGYに突然アクセスできなくなったという障害は当社に寄せられるお問い合わせの中でも多いものです。
ネットワークの機器に異常が生じていたり、サーバーの機器自体に物理的な障害が発生している可能性もあります。
異音・異臭がする
外部から衝撃を受けたり、経年劣化が原因でNAS・サーバーの内部ハードディスクに物理的な障害が生じている可能性があります。
エラーが表示される
エラーコードはメーカーによってさまざまです。症状によってもエラーコードが変わるのでどのような原因で異常が生じているのかを特定することができます。
PRIMERGYの場合は、起動に失敗すると「Can't read the ServerList from ServerView detabase The service stopped」と表示されます。
ランプが点灯している
使用中にステータスランプが点灯したという症状です。
①空き容量が不足している
②ファンにほこりや異物が挟まり、正常に回転していない
③HDDを交換した後マウントに失敗してしまった など原因はさまざまです。
PRIMERGYのデータ復旧・復元の注意点
電源のON/OFFを繰り返さない

症状悪化や別の障害発生の危険があります。
電源のON/OFFはFUJITSU製PRIMERGYサーバー内のHDDに大きな負荷がかかります。もし障害が発生しているHDDに負荷が加わると、故障の症状を悪化させたり、別の障害を併発する可能性が高まります。
軽度の障害がより悪化するのを防ぐためにも、FUJITSU製PRIMERGYサーバーの電源が入らない・起動しない際に電源のON/OFFを繰り返すのは控えましょう。
リビルド(再構築)しない
リビルドには失敗のリスクが!
安易に再構築(リビルド)を行うと、失敗してしまう危険性があります。
RAIDを構成している複数台のHDDは、同時期に購入・生産されていることが多く、1台に障害が発生すると他のディスクもほぼ同時期に障害発生するケースが多くあるためです。

リビルド実行

HDDの入れ替え、交換はしない

HDD単体でパソコンに接続しない
FUJITSU製PRIMERGYサーバーではRAID構成を用いて複数のハードディスクを1つのドライブとして扱っています。そのため、故障したハードディスク以外のディスクを単体でPCに接続したとしても、データにアクセスできないばかりか、ディスク内のシステムデータが破損してしまう可能性があります。PCに単体のハードディスクを接続する行為は避けてください。
データ復元ソフトは使用しない

ソフトで復元できるものは限られます。
データ復元ソフトはFUJITSU製に限らずサーバーの復元では推奨されていません。
なぜなら、データ復元ソフトで対処できるのは、軽度の論理障害のみに限られており、正確な機器の障害を判断できない状態で試すにはリスクが高すぎるからです。 安易にデータ復元ソフトを使用してしまうと、物理的にHDDに高負荷がかかり状態を悪化させる危険性があります。
FUJITSU製PRIMERGYサーバー内に保存しているデータを安全に取り出すためには、データ復元ソフトの使用は避けるのが賢明でしょう。
3. PRIMERGYのデータ復旧・復元方法
起動しないFUJITSU製PRIMERGYサーバーから、個人でデータ復旧作業をすることはデータ消失のリスクを伴います。落ち着いて作業を行いましょう。また、大切なデータが保存されている方、個人作業に自信がない方は作業を避けデータ復旧業者に相談しましょう。
電源や周辺機器を確認
FUJITSU製PRIMERGYサーバーの電源が入らない・アクセスができない際は、まず電源ケーブルや周辺機器を確かめましょう。
見落としてしまう方が多いですが、ケーブルや周辺機器が正しく接続されていない、電力供給が行われていない場合があります。
故障の原因を確認
電源や周辺機器に問題がない場合は、ランプやエラーメッセージなどを参考に障害の原因を確認しましょう。FUJITSU製PRIMERGYサーバーにはいくつかタイプがありますが、どのタイプも同じような症状を示します。 しかし、機器のタイプによって異なるケースもあるため、安易に判断しないように注意しましょう。
ランプの種類とステータス・エラーの説明 | ||
ランプの種類 | 状態 | 症状 |
電源表示ランプ(AC 接続) | オフ | システムが電源に接続されていない |
HDD/SSD故障ランプ | オレンジ点滅 | HDDリビルド |
HDD/SSDアクセス表示ランプ | オフ | HDDが非アクティブ |
ホットプラグ電源表示ランプ | 緑点滅・点灯 | 正常に稼働中 |
オレンジ点滅・点灯 | 過負荷・電源ユニットのエラー |
※いずれの状態でもHDDの取り出しはデータ消失に繋がる可能性が高いため控えましょう。
データ復旧業者に相談
FUJITSU製PRIMERGYサーバーに障害が発生した際は、データ復旧業者への相談が一番安全にデータ復旧できる方法です。
個人作業は誤った操作により症状悪化やデータ削除の危険があるのに対し、データ復旧業者は初期診断で故障原因を特定し、的確なデータ復旧作業を行います。復旧依頼前にも関わらず、初期診断・見積りの時点で費用を請求する業者もあるため、業者選定時には注意しましょう。
デジタルデータリカバリーは、お電話またはメールでお問合せいただくと、弊社のデータ復旧アドバイザーが簡易的な診断と今後の対応方法について無料でご案内いたします。 機器別の専門のエンジニアによる無料初期診断を行っており、法人様の場合は出張診断も可能です。状態によっては、内部のデータの取り出しだけでなく、FUJITSU製PRIMERGYサーバーの使用環境ごと復旧できる場合もあるため、お気軽にご相談ください。
4. 当社が選ばれる理由
RAID累計ご相談数9,300件

NAS・サーバーの復旧は、当社のトップエンジニアが対応します。培ったデータベースと熟練の技術を駆使し、メーカー・機器・RAID構成・ファイルシステム問わずどのようなNAS・サーバーでも復旧(復元)のご対応をさせていただきます。
他社復旧不可のNAS・サーバーの復旧(復元)実績多数!

NAS・サーバーのデータ復旧(復元)の成功を左右するのが正しい初期診断です。初期診断では、機器の状態をエンジニアが確認し、原因を突き止めます。この時の診断が間違っていると対処法を誤り、データを正確に取り出せなくなってしまいます。 初期診断により異常箇所を特定し、ファイルシステムの解析やデータ構成の再築など論理障害や、NAS・サーバー内蔵HDD(ハードディスク)の物理的な障害を復旧していきます。
全国無料出張サービスで迅速診断!(法人)

・持ち出しが出来ないサーバやNAS
・物理的に持ち出しが難しい大型サーバやNAS
をお持ちの法人様については弊社エンジニアがお客様ご指定の場所まで伺い、診断から復旧作業まで行います。
5. PRIMERGYデータ復旧・復元の流れ

6. PRIMERGY復旧でよくある質問
Q: 他社で復旧できないといわれた機器でも復旧できますか?
A: 復旧できる可能性がございます。弊社では他社で復旧不可となった機器から、データ復旧に成功した実績が多数ございます。 他社大手パソコンメーカーや同業他社とのパートナー提携により、パートナー側で直せない案件を数多くご依頼いただいており、様々な症例に対する経験を積んでおりますのでまずはご相談ください。
Q: まず直るかどうか知りたいのですが、診てもらうのにお金はかかりますか?
A: いえ、かかりません。お客様の機器を実際にチェックしてみて初めて正確なデータ復旧の費用がわかりますので、チェックが終わるまでは一切費用は頂いておりません。
※御郵送で機器をお預けいただいたお客様のうち、チェック後にデータ復旧を実施しない場合のみ、機器の返送費用だけご負担頂いておりますのでご了承ください。
Q:営業時間を教えてください
A:営業時間は以下の通りになっております。
土日祝日問わず、年中無休でお電話でのご相談・復旧作業・ご納品・アフターサービスを行っています。
電話受付:0:00~24:00 (24時間対応)
来社受付:9:30~21:00
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